連載三話 LISK(リスク)|特集:アルトコインに勝機あり

連載三話 LISK(リスク)|特集:アルトコインに勝機あり

LISKとは?

LISKは、スマートコントラクトが特徴の仮想通貨です。
スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で契約の条件確認から履行までを自動的に行うことができる仕組みで、仲介者無しで取引プロセスを自動化できるため、決済期間短縮、不正防止、コスト削減が行えます。
他にもスマートコントラクトが特徴の仮想通貨としては、イーサリアムも有名です。仮想通貨のシェアはイーサリアムの方が大きいですが、LISKとの違いは、LISKはサイドチェーンという仕組みを持っていて、メインのブロックチェーンとは別のブロックチェーンを分散型アプリケーション上に設置して動作するようになっています。
これにより、アプリケーションに問題が発生しても開発者がコントロールすることが可能です。それにより、以前にイーサリアムのプラットフォーム上で発生したThe DAOの問題のようなハッキング問題に対して容易に対処することが可能です。

また、LISKの開発言語は、Web系の開発言語として一般的に用いられるJavascriptが採用されており、他の仮想通貨のプラットフォーム上での開発に比べ、開発者にとってなじみやすく比較的容易に開発を進めることが可能です。
そのため、多くの開発者が参入することで広まっていきやすいと言われています。例えば、イーサリアムだと、独自の言語であるSolidityやSerpentを使用して開発する必要があり、言語の習得が必要となります。

アップデートへの期待から価格は急上昇

今後のアップデートへの期待から、2017年8月には8月19日の220円から9月1日903円まで、ほんの2週間ほどで4倍以上に急上昇しています。
時価総額が比較的上位の仮想通貨において、これほど急激な上昇をするのはかなり珍しい現象と言われています。
それでも、時価総額はランキング15位で745億円程度と、1位のビットコイン8兆円や2位のイーサリアム3兆円に比べるとまだまだ時価総額は2%程度と低く、伸びしろがある仮想通貨です。

アップデートの内容は、

  • ・正式版であるLisk core 1.0のリリース
  • ・ブランディングの再構築
  • ・開発者向けのツールであるSDKの配布

の3項目で、Lisk FoundationのCEOであるMax Kordek氏から正式発表されました。
これまでは、準備段階のベータ版ともいえる、Lisk core 0.xというバージョンによりリリースされていましたが、今後は本格的に動き出すことを示す、バージョン1.0のリリース日程が2017年9月に決まりました。(その後、2017年12月に延期になっています。)Lisk core 1.0では、LISKネットワークの大規模化を行う見込みです。

また、ブランディングに関しては、「誰でも気軽に使える仮想通貨」として流通させるため、ドイツの専門企業と連携して、WEBサイト、ロゴ、ネーミング、デザインをはじめとした全てのインターフェースに関して変更を視野に入れて研究しているとのことです。
そして、アメリカのマーケティング企業であるHuman Marketing Agencyと連携してブランディング活動を行う予定とのことです。当初は2017年9月の予定でしたが、2018年に延期になりました。

LISKを購入するには?

日本国内の仮想通貨取引所では、コインチェックのみで取り扱っており、日本円から直接LISKの取引が可能ですので、手軽に購入することが可能です。
また、海外の取引所になりますが、PoloniexやBittrexで取引すると、まず国内の取引所でビットコインを購入して、それを海外の取引所に送金してビットコイン建てで購入と、ひと手間かかりますが、安価な手数料で購入することが可能です。