連載四話 Augur(オーガー)|特集:アルトコインに勝機あり

連載四話 Augur(オーガー)|特集:アルトコインに勝機あり

Augurとは?

Augurは、未来予測市場のための分散型プロトコルで、Ethereumのスマートコントラクトプロジェクトの1つとして、2016年10月より運用が開始されています。
Ethereumから派生したものであることもあり、Ethereumの共同創業者の1人である、Vitalik Buterin氏がアドバイザーを務めています。

2017年9月現在、時価総額は、250億円でランキングは32位となっています。
Augurは「占い師」を意味する単語から命名され、Augurのプラットフォーム内で使われる通貨は、評判を意味する「Reputation」で、通貨単位は「REP」です。
発行上限数は1100万枚で、最初から1100万枚存在する状態となっており、マイニング等はする必要がありません。

Augurの目的は胴元の無い予測市場の運営です。予測市場は、例えば、「大統領選挙でどちらの候補者が勝つか?」「ワールドカップでどの国が優勝するか?」などのような未来の出来事に対してお金を賭け、実際に起きた結果を当てた方が賞金を獲得するというようなギャンブルの一種です。

一般的なギャンブルでは、パチンコ、パチスロ、競馬、競輪、宝くじなど、どれでも胴元が存在し、パチンコ、パチスロでは15%程度、競馬、競輪では30%程度、宝くじに至っては55%もの控除率となっており、それが胴元の利益になっています。
Augurでは、胴元が存在しないため、予測市場のオッズの算出、掛け金の預かり、実際に起こった事実の認定、当たった人への配当の支払いまでの一連の流れを自動で実行することが可能です。また、胴元が存在しないことで、レートのコントロールなどの不正のない公平なギャンブルをすることが可能です。

また、ギャンブル目的だけでなく、保険に活用したり、新製品の発表前に事前に購入予測をしてマーケティングに役立てたりするなど、様々な使い方ができるのではと言われており、今後要注目の仮想通貨です。

Augurの購入方法

現在、国内の仮想通貨取引所においてAugurの取引ができるのはコインチェックのみです。コインチェックは取り扱っている仮想通貨の種類が国内では最も多く、国内シェア1、2を争う人気の仮想通貨取引所です。

Augurの保管方法

コインチェックなどのような仮想通貨取引所でも保管することは可能ですが、セキュリティ面を考えると、外部のウォレットに保管する方が安心です。
Augurはイーサリアムネットワーク上のトークンですので、Ethereumと同じウォレットで管理することが可能です。Ethereum向けのウォレットとしては、MyEtherWalletが有名です。このMyEtherWalletは、ウェブウォレットではなく、秘密鍵をパソコン上に保管する形になっているため、ハッキングに強い仕組みになっています。サイトは日本語表記にも対応しており、扱いやすいです。

基本的には、MyEtherWalletを使ってパソコンで秘密鍵を保管する方式で大丈夫ですが、パソコンがウイルスに感染したり、キーロガーが仕掛けられたりするリスクもゼロではありませんので、そのようなリスクを避けるには、TrezorやLedger Nano Sのようなハードウェアウォレットを使うのが安全です。
ハードウェアウォレットは、ネットワークにつながっていませんし、ハードウェアウォレットのデバイス上で暗証番号を入力する方式になっていますので、ウイルスやキーロガーのリスクを排除できます。

購入費用として1万円前後かかりますが、保管したいAugurの金額が大きいのであれば、ハードウェアウォレットを使えば安心できます。